仮想通過詐欺L&G(円天市場)、ハイパーインフレ突入でカウントダウンへ

そろそろ円天市場(L&G)について一言いっとくか - Student magazine
どうも、アマチュア詐欺研究家ポールです。前回、記事にした社会問題化した詐欺団体L&G(円天市場)の続報です。

詐欺としては異例の壮大な仮想通過圏を形成し、さらに飛ぶ鳥を落とす勢いで全国各地に拠点を作っていった詐欺団体L&G(円天市場)ですが、ついにその幕を閉じようとしているようです。当初、1円=1円天とされていたものが、

蟹5杯6万円天、古いDVD5枚1万円天、100円タオルが7000円点。誰が見てもわかるとおり、円天市場は今や超インフレです。この状況を受け、L&G側は加盟店への25%換金を勝手に中止。

今回の件を受けてL&Gは、「加盟店側に問題があるから支払いを中止せざるをえない。」と言っています。

円天市場は超インフレ:円天

事実関係の確認はとれていませんが、インフレは誰もが予想していたシナリオでしたので妥当なところでしょう。(もちろん、L&Gにとってもシナリオ通り)前回のコメントでもいただきましたが、今後このハイパーインフレにともなう「デノミ(通貨単位の切り下げ)」が行われるのかも注目のポイントです。もう今デノミしたところでどうにもならないでしょうけども。ちなみに、ここでの加盟店への25%の換金を中止というのは、

「円天加盟店としての純粋な円天売上であれば、L&Gに申込むと、売上円天の25%に相当する日本円を無金利、無催促、無税の条件でL&Gが融資する」

ということです。つまりは、円天加盟店との交換レートが「円:円天=25:100」だと考えられます。なぜ融資になっているのかというという部分が疑問になりますが、これはこの大きな詐欺構造を複雑にし、実態をつかませにくくするためだと考えることもできます。さらにこの融資制度をL&G(円天市場)側は加盟店などの中小企業会計における税金対策などで効果的だとうたってアピールポイントにすらしています。別にいいけど、レートが・・・。いや、これはもう確信犯であり、非常に悪質です。加盟店の稼いだ円天通過の換金が出来ない以上、この仮想通過圏はもうほぼ崩壊といって間違いないでしょう。

まずは出資法違反

また、L&G代表は出資を募る際に元金保証を約束するような発言をしていますので、出資法違反は免れ得ないでしょう。(ここでは、出資法違反の要件の「不特定多数への募集」満たすかどうかが議論になっていますが、L&G側の見解がどうかとは関係なしに客観的にみて不特定多数だと判断できるのでアウトでしょう)

ハイパーインフレでカウントダウンが始まった

さあ、近年まれに見る被害額を出すのではないかと噂される詐欺組織崩壊の日はもう手の届くところまできています。当ブログへも、検索キーワード「円天」などの円天市場・L&G関係での来訪者が1ヶ月弱で数千件に達しており、この問題に対する注目度の高さが伺えます。
これから、どの時点で本格的に警察が動き、出資法違反を含めどのような法的な制裁が加えられるのか要注目です。*1

*1:同時にメディア、行政の動きもウォッチされたい