とあるブログ(ネタ帳さん)の失敗?

新年明けましておめでとうございます。ポールです。こんにちは。

いきなりではありますが、あるブログを読んでいると、新年早々なんだかあまり良い気持ちにはなれない一連の出来事を目にしました。ブログの読者層、ターゲットが多少散漫になってしまったために起こった出来事だと思っています。

内容はタイトルを見ていただければ、大方予想はつくのではないかと思いますが、お時間のある方を該当エントリをご覧いただくとよいかと思います。また、以下ちょっと長いのですが、言いたいことは基本的には一つで、ブログのターゲットに関することです。「今回の問題は、読者層の広がりに運営者が対応できなかった、言い換えれば、ウェブ寄りの読者の方とブログ運営者の間でブログの発信方向に対する認識の相違があったということ。(書き方にも問題と指摘しうる部分があった)」だと思っています。(ちなみに私のブログもターゲットを定めているとは決していえない状況ではあります)

同様に心が痛む言葉

あなたからは、「共に Web を作る人」への、「かつて Web を作った偉人たち」への敬意が感じられない。
たしかに、極論そんな敬意は無くてもいいのかもしれません。ただ、僕はそんな人とは一緒に仕事をしたくない。

http://d.hatena.ne.jp/amachang/20080107/1199720074

amachangさんはWebを作る人の間で非常に尊敬されている素晴らしい人であるだけに、この言葉はWebを作る側の人にとっては非常に重いものです(もちろん私にとっても)。仮に私が言われてたとしたら、心が苦しくなると思いますし、狭い業界ですので仕事がしづらくなりそうでもあります。

Webを作る人に対する気持ちは私も同じであり、ネタ帳さんも書き方が必ずしも正しくはなかったと思います。しかし、恐れ多くも付け加えさせていただきますが、個人的には「感情的な発言に問題がある」とは決して思いませんが、その矛先が物事ではなく人格(またはそれに近いもの)に至る可能性があると考えうる場合は少なからず配慮が必要かと思います。感情的であると断りをいれていることが、配慮であるとも思えるのですが一応。すいません。*1

ネタ帳さんの失敗?

その高いウェブ能力からいっきに人気ブログとなったため、必ずしもターゲットごとのブログ運用ではなく(あえて?)若干Gigazineさん的な広く深い読者層を獲得していらっしゃったように思います(かつ、コミュニケーション性の高い個人ブログでありました)。技術的な内容からmixiやモバゲーなどの比較的一般的な内容までカバーしていらっしゃいました。その分、3番目のエントリでYamadaさんも触れていらっしゃいますが、当然のように読者層ごとにブログエントリの解釈は異なり、今回の波紋を呼んだのではないでしょうか。(今回だけではなかったと思いますが)

ネット上のスパムの問題だけではなく、あらゆる問題を改善するためには各方面(ターゲット)ごとへのアプローチが必要です。スパムに対して発言するにしても、「スパムをする人間、将来的にスパムを働くかもしれない潜在的な人間、スパムにやられる人間」へのアプローチは同じではないでしょう。また、それが政治問題だったら、一般市民向けのアプローチと、行政関係者向けのアプローチは同じではないでしょう。これを区分できない政治家、政治評論家、エコノミストはひどいものです。

たとえば、こういう提案

私は馬鹿なので品格等を語るつもりはございません。ようは読者層ごとのアプローチ、ターゲットの問題ではないかと思うのです。

ホームページを作る人のネタ帳のYamadaさんはホームページを作る人のネタ帳を筆頭に、様々なブログを使い分けていらっしゃいます。そこで、「ネットでのお金の流れなどの知識」を普及するためのエントリーなどは別のコンセプトで別のブログに書かれるというのも一つの方法です。(もしくは、今回のエントリはこういう人向け!と大きく注意書きをしセーフティネットを張っておく)。つまり、ひとつのネタをブログごとに見せ方を変えて書くということです。(こういう当然のことを未熟者の私がぬけぬけというのは非常に恐縮なのですが)
ホームページを作るネタ帳では非常にためになるコンテンツが各種ジャンルでとっても多いと私は感じておりますので、技術寄りのコンセプトのブログだけではなく、一般向けも含めてターゲットごとのブログで記事にすることを今まで以上に進めていかれれば、それぞれのブログがより社会的に意味のある財産になるのではないでしょうか。もちろん、今もそのようにやっていらっしゃると思いますし、余計な御世話ではあると思うのですが。ただ、ウェブ上で悲しくなるようなことはあまり見たくないなと思いましたので。Yamadaさんは、今までホームページを作る人のネタ帳というブログでウェブ寄りの方、一般の方それぞれに素晴らしいコンテンツを提供してきたと思っています。一つのブログでここまでできたというのは本当にすごいことです。しかし、やはりどうしても限界はあると思います。ちょっと、やり方を変えられてみるのもいいかもしれません。(人のブログに口をはさんでしまいました。本当にすいません!)
また、言及されていらっしゃる皆さんの意見もそれぞれすべて正しいと思います。どれが間違っている、正しくないとは到底私には言えません。大きなポイントはターゲットの設定に対する読者と運営者の認識の相違ではないでしょうか。

今一度まとめ

「今回の問題は、読者層の広がりに運営者が対応できなかった、言い換えれば、ウェブ寄りの読者の方とブログ運営者の間でブログの発信方向に対する認識の相違があったということ。(書き方にも問題と指摘しうる部分があった*2)」ではなかろうかと私は思い、個々人で捉え方の異なる品格の問題とはまた別の問題ではないかと私は感じました。あくまで私は、です。

最後に

みなさま、もし何か間違いや見当違い、不適当な発言がありましたらご指摘くださいませ。重ね重ねではありますが、このような内容を私が書くこと自体非常に恐縮、身の程知らずであります。おゆるしください。

また、今回一部のブックマークコメントを見て該当エントリと同じくらい悲しい思いをしました。今回のネタ帳さんを擁護するつもりも批判するつもりもありません。ですが、ブックマークコメントも見方によってはみなさんが否定されているようなスパムと同等かもしくはそれ以上にウェブを汚し「うる」存在であることを忘れないでください。コメントが相手を傷つける可能性があっても必要性・正当性があると思っていらっしゃるのであればコメントをされればよいと思います。ただその重みだけは忘れないでほしいです。
一部のブクマコメントでブクマコメント全てが否定されないためにも、不必要に人を傷つけないためにも。。。。amachangさんも、Yamadaさんも私の尊敬する人です。これに偽りはありません。大変失礼いたしました。

*1:矛先が物事なのか人格なのかというのは非常に誤解を生みやすいですし、ウェブ上では言及された当人としては人格を否定されたと思ってしまうことが頻繁にあります

*2:ちなみに小さいものであればどんなブログにでも頻繁にあることです