日中詐欺組織タッグなんてまだまだ甘い

日本人振り込め詐欺団と中国人詐欺団がタッグ 4億5千万被害、49人逮捕

詐欺組織も普通の企業と同じに考えよう

日系企業中国企業が業務提携したようなものである。普通の企業活動を考えてみて欲しい。企業内部は様々なセクションに分かれ役割分担がなされ、効率的な企業活動が行われるようにできているものである。マーケティングファイナンス、広報、経営企画、営業。

こういう効率的な組織体系の詐欺組織の場合はどうだろう。

海外から最新のトレンドの詐欺手法をキャッチ。その詐欺パッケージを日本で利用できるようにアレンジ。必要な人・物・金で不足があれば補充(新卒、中途採用・投資・増資)。リスクとリターンを勘案して、他の詐欺集団との「提携」を模索するというのも当然ありだろう。今後の中長期的な詐欺戦略を組み立てる(海外進出等、業界シェア2%目標(笑))摘発等のリスクマネジメントと警察の動向調査。内部の情報統制。人事制度改革(研修制度、終身雇用、成果報酬)。同業他社の有望人材のヘッドハンティング社内ベンチャー

それはそれは最凶の詐欺組織が作り上げられるわけである。

短期的なキャッシュ狙いではなく、長期的な成長・ゴーイングコンサーン

そう考えてみると、「日本人振り込め詐欺団と中国人詐欺団がタッグ 4億5千万被害、49人逮捕」なんて、虚業と揶揄されるような微妙なIT企業が得体の知れない海外企業と業務提携してシナジー効果が生もうと思ったら、なんだかんだで捕まっちゃって潰れました、ごめんちゃい。ってなもんで最凶には程遠いのである。本当に最凶なら暴力団や中国人ネットワークだけでなく、政治的ネットワークなどの公権力も影響下に置きたいし、完璧な詐欺戦略を練らなければ。捕まった場合ももちろん、その後の報道にも目配せしておかなければ。基本的にはビジネスと同じ。会社作りと同じ。

また、徹底的な忠誠もしくは暴力などで組織の秩序維持をし、完璧な情報統制・リスクマネジメントをして不死身の組織を作り上げなければ組織として失格である。それが詐欺の場合何よりも先。ゴーイングコンサーンが最優先だ。それができないならば、個人事業主みたいに少人数で細々と詐欺しておけばいい。どちらにしても、詐欺なんかして良い夢見れるなんて思わないことだ。叩き潰す!笑