若い世代に頻繁に見られるオタクという「レッテル張り」がネットへの理解を妨げる

ポールです。最近、チャットを少しやってみたという友人からこんな話を聞きました。

これでオタクなんですか・・・

若者が集まるチャットルームで色々とチャットしていたそうです。あるとき、友人が話の流れで動画共有サイトの"youtube"の話を出しました。すると、参加者にはyoutubeを知らない人が多かったようでこう言われました。

「何それ?」

友人は"youtube"について説明しました。すると続けてチャットに積極的に参加していたある若者がさげずむように言いました。

「お前、オタクだろ?」

ヘビーユーザーをライトユーザーは・・・

その若者は、自分はチャットを楽しんでおきながら単純に「インターネットに詳しい奴=オタク」というレッテルを張ることで、自分の無知を肯定し、人を侮辱する快感に転換しようとしていたのです。
私個人はオタクという言葉そのものを必ずしも否定的な意味では捉えていませんが、一般的にはやはり否定的な意味合いで使われているのでしょう。というかオタクの定義広いですね。
(この例の「youtube⇒ネットに詳しい」となるのは今ではかなりレアなケースではないかとも思いますが、PCでネットをあまり触らない人を考えれば、このような考えの人もやはりかなりの数いるのでしょう。)

新たなる知識の獲得を喜び、感謝することを忘れ、相手が自分よりもたまたまその分野でちょっとだけ博識であったがために上の立場の人間であるかのような錯覚に陥る。だから相手を侮辱し、その思い込みの実態のない地位から引きずりおろそうとする。やられた相手には不快感だけが残ることが多い。

このようなことはネット上のチャットなんかに限らずとも実生活でもあります。若い世代では相手や第三者に対して、この手のレッテル張りが結構行われているのではないかと思います。インターネットのライトユーザーの若い人にこのような考えの方が比較的多いように感じます。少しでも周りの人でネットに詳しいことが垣間見えれば、すぐに彼ら・彼女らにレッテルが張られることがあります。口に出すか出さないかは別にしても。

シールを貼ってる感覚

私の場合は性格がアホなんで、仮にそんなシールみたいなもの貼られても基本的には「これは、おいしいかも!」ってなって「見てみて!このシールキモくね?おれキモくね?(笑)」ってなりますので大丈夫なんですが。ただ、どんな場合でもそんな風にプラスに受け取れる自信はないです。

思うに、少なくとも興味がなくその分野がよくわからないとか、生理的に受け付けないというのであれば、そんなレッテルなんて貼らずにさらっと流せばいいと思います。相手にシール貼ってさげずんでからかう必要はないんじゃないかなと。まあ、相手が求めているのなら別ですし、レッテル貼るなとは言いませんが。レッテルの貼り方に問題があるのではないかと。

もちろんこういう人はしょうがないでしょうが・・・

興味がない相手に対して自慢のようにネットの話をしたり、2chの用語を現実世界でそれを知らない人相手にやたらと使う人はレッテル貼られても文句は言えないでしょう。

日本も産業として推していっているわけですし

「国内に検索サーバーが置けない!」著作権法改正の方針:Garbagenews.com

上の記事であるように、これから国を挙げて検索エンジンなどインターネットに力を入れていくことでしょう。(うまくいくかどうかは別にして)その中でこういった草の根の部分でもインターネットについて教育等できないものかと思ったわけです。いや、でも教育より報道の方で問題なのでしょうか。どうでしょうか?



ってこういうこと書くと、だからネットばっかやってる奴はキモいって言われそうな気はぷんぷんするのですが…。(笑)