「アルファブロガー・アワード2007」という内輪のイベント

私ポールは馬鹿なので、インターネットが社会にどんな影響を与えるのかとか、ブログが社会・言論をどう変えるのかとか、ブログ全般を語る能力を持ち合わせていません。そんな、私が本日「アルファブロガー・アワード2007」という影響力のあるブログを選出するイベントに参加してきて、そのことをブログに書こうとしています。まったくもってウザい男です。まったくもってウザいポールです。まったくもってウザい男ポールです。ほらね!

前評判的なこと

今回の「アルファブロガー・アワード」では法律や医療など様々な分野で著名なブログがノミネートされたとあって、「日本のブログ界は(ブログ論を語られる一部の関係者の方の)見えないところで進化していたんだ!」という雑感だったんではなかったかと思います。*1

参加してた感想

運営者側の苦労、試行錯誤が感じ取れるだけに残念でした。何故残念かというと結局は内輪で盛り上がっていたように感じたからです。ノミネートブログは内輪を脱してもこのイベント自体はやっぱり内輪だったからです。「内輪じゃなくなったぞー」と内輪で喜んでいる風にみえてしまったのです。なんとも、切ない表現ですが、そう見えてしまったのです。前々から内輪の方はいちいちそんな感覚を感じることもなくて当然ですけれども。

アルファブロガー・アワード2007参加者の一部の感想

ごく一部の一般個人参加者に聞いた感想です。ごく一部の偏りを想定して、そのあたりは割り引いて考えてもらった方がいいかもしれませんが。

書評系のノミネートブログ経由で参加された20代後半センサー会社勤務の男性

「ネット関係の人たちがやってた忘年会みたいなイベントをちょっと広げてみた感じのイベントなんですかね?」

法律系のノミネートブログ経由で参加された50代出版会社勤務の男性

「みなさん関係者の方が多いみたいですね。。。」

こんな風に一般の方はとらえていました。もちろん、私の意見に合う部分だけ抜粋していますが、大きく意味は変わりません。

残念

アルファブロガーアワードに興味をもった一般参加者がなんらかの形で、イベントに参加してよかった!と思える要素があまりなかったことは残念で仕方ありません(「SONYの小型のUSB全員プレゼンント」はその要素になりえますが)。そもそもこういう人たちはお呼びではなかったのでしょうか?こういう人たちにこそ参加してほしい気がするんですが、どうでしょうか。この点では絶対に「ブログ業界関係者の内輪」にするべきではなかったのではと思いました。

ブログ業界関係者限界論

実際はどうだったのか知りませんが、色々と「あれ?」と思うようなことが垣間見えました。

  • ブログ業界関係者が会場の真ん中だけにあるテーブル&イスに鎮座されているように見えたり(これはしょうがないといえばしょうがないのかも)
  • 協賛の会社さんが「ウィジェット」がどうのこうのと初心者にはさっぱりな宣伝をされていたり
  • 「百式の田口さん」という言葉が常識であるかのごとく出たり

等々、いちいち重箱の隅を突く気はありませんが、総じて一般の参加者的には残念ながら「こんなもん(内輪的)だよな。場違いだったかな。」と感じてしまうものでした。*2
ノミネートブログの種類が増えて、なんだか日本のブログの未来は明るいんではないかという雰囲気で、それに応じてイベント自体も広く開かれたものになるかと期待していました。が、参加者を含めた関係者が以前の「内輪的感覚」から抜け切れていないというか、内輪的雰囲気を思いっきり醸し出していたのは非常に残念に思えて仕方なかったので、ここに恐れ多いながらも書き残しておきます。
以前盛り上がった「ブログ限界論」なんかもネット業界・ブログ業界関係者の内輪的感覚から生まれたものではないでしょうか?「ブログ(業界関係者)限界論」ではないですか。この意識を脱するべきではないでしょうか?脱しましょうよ。でないと、結局限界は見えていますよ。

もし、そもそも内輪のイベントだったんなら

しかし、仮にそもそもこのイベントが「内輪」を想定していたとするならば、これは私の完璧な間違いとなりますので、そこは事前に謝罪しておきます。申し訳ありません。内輪のイベントなら内輪のイベントですと言ってもらわないと、「ノミネートブログ経由」で一般の方が間違って来ちゃいますよ。いや、そういうのはmixiとかtwitterで告知するとか何か内輪のみを集める方法をとってほしいですよね。
と、定期更新すらままならない糞ブロガーがこんなことをいう資格はないですか?そうですか、すいません。それでもしかし、内輪的感覚を抜くことを次からやられてみてはいかがでしょうか。たとえば、ブログ業界関係者を極力排除するとか!参加者をブログカテゴリごとに分けて交流できるように工夫するとか色々あると思います。随分、イベントそのものの敷居が低くなるんではないでしょうか。

悪役として一言、二言、三言

「ブログ新大陸の発見」という言葉が出ましたが、その言葉自体が、内輪です。内輪で盛り上がるのは私も大好きですが、内輪で盛り上がっているのを見ていて気持ちよかったためしは個人的にはありません。アメトーク以外は。*3

お礼

運営者の皆様お疲れ様でした。今回のステップを踏んでのさらなる今後の飛躍を期待しております。

*1:それが直接の仕事というわけでもないのに、ブログ論を語る人が、日本のブログの隅から隅までを観察することなんて到底無理な話なので「(ブログ論を語られる一部の関係者の方の)見えないところで進化していた」という感想を抱くのは無理もない話です。

*2:ブログの影響力が限定的に留まっているのは政治の世界に影響を持てないからだとブログ限界論の議論でもちょっぴり出てましたが、今回その政治系専門のブログが姿を現さなかったのは残念です。いっぱい面白いのあるのに・・・って推薦すればよかったのか!

*3:テレビ朝日の超内輪ネタの芸人トーク番組