SEO業者が歩む、消費者金融業界と同じ道

今年8月東証マザーズフルスピードが上場します。

フルスピードは2001年設立。Webコンサルティング事業やインターネットメディア事業を主力事業とし、特にSEOやリスティングなどウェブ広告コンサルティングが中心となる。

 2006年7月期の売上高は17億9503万円、経常利益は3億4678万円、当期純利益は1億9758万円。

CNET Japan

SEOウェブ広告、自社メディアなどのインターネット関連事業を扱う上場同業他社は現在アウンコンサルティングアイレップがあります。
業界は絶好調。アウンさんは業績大幅アップ。

検索エンジンマーケティングアウンコンサルティングが9日発表した2007年5月期単独決算は、経常利益が前の期比55%増の7億1500万円だった。検索連動型広告の販売増に加え、検索結果の上位に表示されるようサイトを改良する検索エンジン最適化(SEO)の受注の伸びが、利益を押し上げた。

アウンコンサル、前期単独経常益55%増・SEO受注が好調

理想論

あくまで理想論ではありますが、この業界が守るべき秩序としては法令順守のコンプライアンスはさておき、グーグル様の定めるルールなのです。グーグルの規定する「悪」こそが悪であり「リスク」です。全てとは言いませんが、グーグルのルールにのっとりビジネスが展開されているのです。

グーグライアンス遵守が求められるのです!*1各企業ともリスク分散化でセーフティネットは張っているんだとは思いますが、グーグライアンス守ってるって自信持っては言えないでしょう。彼かはグーグルの逆鱗に触れるか触れないかのギリギリのこともたくさんやっているんですよ。いや、表現がよくないか。やらざるを得ないんです。

消費者金融業界と同じ道

消費者金融グレーゾーン金利で資金融資することで莫大な利益を生んでいました。ですが突如、政府のグレーゾーン金利の規制で消費者金融業界は多大なダメージを受けることとなります。業界は悲鳴をあげました。(ちなみに、その影で闇金が大盛況)

ここでは、政府の規制リスクが、グーグルの規制リスクに転じたと見ればわかりやすいでしょうか。しかもグーグルは一営利企業です。そこにはロビイストもいなければ、民主主義なんてものもないのです。グーグルの一存で彼らはたちまち地獄に落っこちかねないんです。(普通にやってたら)

課題もある。SEOは成長市場だが、Googleなど検索エンジンの動向に大きく左右されるビジネス。Googleの検索アルゴリズムに対する方針変更やほかの有力検索サービスの登場に対応し続けられる保証はない。

CNET Japan

ポイント

大事なのは、そんなgoogleの気分次第で一番被害をこうむるのは誰かということ。SEO業者なのか?違う。消費者金融のグレーゾン規制で被害を一番受けたのは消費者金融の顧客。つまり、金銭苦の消費者金融でお金を借りる人。
ここでも、同じ。やばいのは、SEO業者の顧客。彼らが最後にバカを見る。消費者金融の場合は規制前の顧客が闇金に手を出し次々に地獄へ落ちていきました。地獄です、地獄。
消費者金融と同列にするのは違うだろう?いんや、違わない。彼らにおんぶに抱っこなのがどれだけリスクなのかわかっちゃいないだけ。それがわかって上手く利用するのとはわけが違う。

上場関係者

上場承認に関わったマザーズの人とか主幹事証券のみずほインベスターズ証券の人とかSEOとかウェブ広告のこと知っているんでしょうか?そのリスクを投資家にしっかり説明する責任を果てせるのでしょうか?僕はそうは思えません。(フルスピさんが実際に現場でどんなことやっているのか知らないんじゃ?いわゆる新興市場ですしね。)

正直、この手の株は業界知識がない人は手を出さない方がいいと思います。えぐいです。リスキーです。他の業界も似たり寄ったりなんでしょうが、より一般の方にはわかりにくいです。

アウンさんの場合

以前アウンコンサルティングの新卒セミナーに行ったとき、そこらへんを聞いてみようときわどい質問をしてみました。すると直球で不誠実な返答されて萎えたことがあります。担当者の方がテンパって「不誠実な返答をあえて言った」のか、もしくは「本当は知らなかったのか」は今となってはわかりませんが。どちらにせよ、嘘を言うのはよくない。学生だからってなめないでいただきたい。

アイレップさんの場合

僕のきわどい質問にも誠実に返答いただきました。他にも実際に接触してみての印象ですと、非常に誠実でクリーンなイメージです。残念ながら株価はさえませんが、僕のまわりでも評判がいいです。僕が回し者かどうかはご想像にお任せしますが。笑

ゆうても

SEOはスパムだ!」大勢の心のキレイな人達が叫んでます。でも、絶好調なんです。だから上場します、すいません。

でも、事業内容に占める割合がほぼ広告代理業というならば関係ないか。いや、そうともいえないか。あ、いや結局お茶を濁させてもらいます。でも僕は好きです、SEO。だって儲かりますもん。

*1:グーグライアンス・・・適切な名前が思い浮かびませんでした